かがみの孤城 (ポプラ文庫) 辻村 深月
なんか面白そうな本ないかなーと思ってAmazon探してたら見つかった本。2018年本屋大賞作品。
中学校でちょーっと嫌なことがあって、不登校になってる女の子の話。ある日、部屋の鏡が光って、その中に入っていける、っていうファンタージな展開です。
中学生くらいのときって、自分の家庭と学校だけが自分の世界の全てで、そこで起こる問題っていうのは、後で考えてみるととるに足らない問題だったりもするのだけど、その当時は自分の中でウエイトが大きくて、すごくストレスだったなぁ、なんて、そんな感覚を久しぶりに思い出しました。そのへんの感情の動きが、よく書かれてると思います。
ミステリーな部分は割とヒントが多くて、あぁ、こうなんだろうな、という予想通りの展開になっていくのですが、最後のほうまで得体のしれなかった、狼の面をかぶったガイドの女の子の伏線が回収されていく流れはかなりシビれました。本屋大賞、伊達じゃないな。