diary

人質の朗読会 (中公文庫) 小川 洋子

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本屋大賞ノミネート作品の中で見つけた本。面白そうだったので読んでみました。小川洋子さんは、私の大好きな「博士の愛した数式」の著者の方です。

日本人のツアー団体が反政府ゲリラに捕らえられた人質となってしまい、結局その事件は解決するも、人質たちはその際に爆発に巻き込まれて全員犠牲になってしまう。後日、この人質たちが、囚われている間に、一人ひとりが自分の物語を自己紹介がてらに朗読する朗読会を行ってたことがわかり、その様子を録音したテープが見つかる… という話。それぞれの人の朗読が、短編として収録されています。

読み終わってみれば、いわゆる短篇集だったわけですが、最初の設定が衝撃的なせいか、どの話もなぜだか妙に胸を打つ感じでした。面白かった。

ただ、それぞれの短編が、最終的になんか絡み合って収束していったりするのかな〜、と思ってたので、結局それぞれの短編は独立したまま終わってしまったのが、ちょっとオチがつかないな〜という感じではありました。

Written by Kei

July 23rd, 2022 at 11:32 pm

Posted in Book

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