Microsoft Surface
MicrosoftがWindows 8と共に社運をかけて送り出したタブレットPC、Surfaceを発売当日に触る機会があったので、せっかくの旬のものなので取り急ぎレポートしたいと思います。
箱を開けるとこんな感じ。Appleに負けじとパッケージングにこだわったんでしょう。開封時のドキドキ感はなかなかよろしいです。
画面は10.6インチのタッチスクリーン、解像度は1366×768、縦横比は16:9です。iPadに比べるとかなり横長だなーというのが印象です。映画を見るのにいいかもね。質感は割とずっしりしてます。ずーっと持って使うことはあまり想定していないんじゃないかな、という感じを受けます。カメラは表裏に1つずつついてます。
画面の写りや発色は想像していたよりとてもきれい。天気、株価、地図、などなど、タブレットにあるようなアプリはひと通り揃っていて、結構ヌルヌル快適に動きます。
別売りのピンクのキーボードをつけて、テーマの色を合わせるとこんな感じ。ここまでやるとかわいくて愛着湧いてきます。
さて、Surfaceの目玉の一つのこのキーボードなのですが、個人的には結構いい感じ。やっぱり画面とキーボードが独立しているのは入力が楽だし、大きさも十分あって窮屈感もないし触感も悪くないし、慣れればかなり快適に入力できそうです。それから、このキーボードの大きなポイントは、ほんの軽くだけど力を込めないと入力されない、ということ。iPhone/iPadのオンスクリーンキーボードは触れるだけで打鍵されてしまうので、気がつかないうちに変なところ押してた、ていうのがよくあるのですが、これはそういうトラブルが少なそうです。
Surfaceに載っているOSはWindows RTと呼ばれるARM用のWindows 8で、タブレットを意識したMetro viewと、WindowsでおなじみのDesktop viewとの両方が混在しています。イメージ的には、今までのWindowsの上にもう一つ何かが乗っかっているような感じ。かなり複雑なつくりで、どっちつかずな印象を強く受けます。おそらく、今までどおりWindowsも使いたいしタブレット気分も味わいたい、という人たちがターゲットなんだろうなぁ。これがはじめてのPC、という人にはハードル高すぎる気がします。
それから、Nexus7を触った時にも同じことを感じたのですが、操作に行き詰まったときにどうしたらいいのかよくわからなくなることが多いです。一応、右端から左に向けてスワイプか、下端から上に向けてスワイプすると何がしかのメニューが出るようにはなっているようですが… iPad/iPhoneの物理的なホームボタンがいかにデザイン的に優れているか、っていうのを再認識しました。
Windowsなのでコマンドプロンプトもありますよ、の図。撮るのを忘れましたが、言語の選択は日本語も含めたくさん用意されていて、日本語を選ぶとメニューその他全部日本語になって、MSIMEを使って入力することもできました。
ひと通り触ってみての個人的な感想は、ノートPCが欲しいならノートPCで、タブレット欲しいならiPadでいいじゃないかという感じなのですが、これ一台でノートPCとタブレット両方味わえてしかもノートPCに比べて格段にスリムなので、移動が多い人なんかには案外いいかもしれません。そう考えるとこれはむしろ、アメリカよりは日本でドカンと来る、かも?