diary

この灼熱の地Arizonaにあるこのモーテル、冷たい水の方ひねっているのに蛇口から出てくるのはなぜかぬるま湯。ぬるいお湯か熱いお湯か、というこの二択、なかなかに衝撃的でした。

この日は、インド人が経営しているお湯しか出ないこのモーテルを後にして、いざ、グランドキャニオンに向かいました。

グランドキャニオンに近づくにつれて上り坂が多くなり、だんだんと標高が高くなってきます。それにつれて、砂漠だったまわりの景色に徐々に緑があらわれはじめます。なんとも不思議な感じです。しかし、走れど走れど、あのグランドキャニオンっぽい風景は現れません。グランドっていうくらいだから遠くからでも見えるくらいなんじゃないの? とか話をしていると、グランドキャニオン国立公園の入り口に到着。

話を聞くと、どうやら、もう少し先に行けばview pointがあるみたいです。車をしばし走らせて、view pointの駐車場に到着。車から出て、ちらりと向こうを見ると、自分の目がおかしくなったんじゃないか? というくらい大きなスケールの赤い谷がちらちらと見えます。まさか、あれがそう? ウソだ、縮尺おかしいよ、気持ち悪いよ… 早く近くに行って確かめないと! こんなにゾクゾクしたのは久しぶりです。

はやる気持ちを抑えきれず、スタスタと早足でview pointに向かっていくと、急にブワッと視界が開けました。(写真をクリックで拡大)

うわー!! スゲー…!!

そこには、赤い谷が広がってました。ワタシはずっと、グランドキャニオンは下から見上げるものだと思っていたのですが、実際は上から見下ろす感じなんですね。どおりで、いくら近くにきても一向にグランドキャニオンらしい景色が見えなかったのも納得です。それにしてもとにかく、もんのすごいスケール。この圧倒感、写真じゃとても伝わらないです。行ったこと無い人は、ぜひ、チャンスがあるなら一度直に見てほしいです。

このあと、近くにあるInformation Plazaを見学。ここで、どうやら谷に沿って歩くことができるTrailがあることがわかったので、いってみることにしました。

車直接行けるView PointやInformation Centerは人で一杯でしたが、このTrailのあるHermits Rest Routeエリアはシャトルバス以外は入れないこともあって人もまばらで静か。とてもいい感じ。そしてTrail沿いには、いたるところにView Pointがあります。

しばらく歩いたのち車に戻り、ホテルにチェックインしました。泊まったところは、グランドキャニオンのrim沿いにあるBright Angel Lodgeというところ。客室はそれぞれ独立した建物になっていて、とてもいい感じ。

中も新しくはないけど、こじんまりとしていてとてもいい雰囲気です。そのうえ値段も安いので、とても人気があるのだとか。

無事に部屋に入って一息ついた後、夕焼けを見るためにもう一度出かけました。シャトルバスでよさげなポイントをいくつかまわって、最終的に落ち着いたのは、さっき歩きで来たときに最後に寄った、Powell Pointというところでした。岩の上に座り、夕日が峡谷に落とす影が刻々と変わりゆく様を、ぼんやりと眺めました。

きれいな夕焼け、贅沢な時間でした。

夜はホテルのそばにあるレストランで食べました。味は… まぁまぁ、だったかな。レストランから歩いてロッジに帰る途中、空を見上げると降るような星空でした。こんだけすごいのはデスバレー以来かも。

View 2009 Summer Vac Day4 in a larger map