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Archive for the ‘Book’ Category

騎手の一分 競馬界の真実 (藤田伸二 講談社現代新書)

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日本にいた時に本屋でなんとなく目に止まった本。

今でこそベテランジョッキーに仲間入りした藤田伸二の暴露本。あっちゅーまに読み終わりました。パラパラと読むには面白かったです。競馬好きなら面白いかも。

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日本滞在中チビが何故かこの本が好きで、見かけてはこねくり回して投げる、というのを繰り返してました。恐るべし藤田伸二(違う

Written by Kei

November 2nd, 2013 at 4:42 am

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永遠の0 (百田 尚樹 講談社文庫)

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アロにもらったんだったかな。日本に行く飛行機で読み始めました。

太平洋戦争で特攻で亡くなった祖父の足跡を追う話。若干ドラマチックすぎる感じもしたけど、評判通りなかなか面白かった。祖父を知る人を訪ねて話を聞いていくことで祖父の人物像が少しずつ浮かび上がってくる感じがうまいなーと思いました。姉の恋愛話は無くても十分だった気がするな。

月並みですが、戦争で多くの人が命を散らして今の日本があるんだなーと改めて思いました。日本で時間あるときに少しづつ読んだのだけど、これは日本で読んで正解だったな。

Written by Kei

October 10th, 2013 at 12:03 pm

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ビッグデータの覇者たち (海部 美知 講談社現代新書)

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という海部さんのツイートが逆に気になって、日本に行ってた方にお願いして買ってきてもらいました。

話がよくまとまっていて、とてもわかりやすいいい本でした。確かに知っていることも多かったけど、へぇ〜そうなんだ〜という話もいくつかあったし、なにより系統立ててひととおり復習できたのがとてもよかったです。ビッグデータってよく聞くけどなんだろう? って人が全体像をつかむのには最適な本だと思います。私は親に読ませたいな〜と思いました。

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チビが気に入ったらしく、いつの間にかバラバラに分解されてました。海部さんゴメンw

Written by Kei

August 11th, 2013 at 7:27 am

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クイックドロウ (シュウ・エジマ エイ出版社)

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友人の弟さんが書いた本だと聞いて入手してみました。ゴールデン・エレファント賞受賞作品。って、ゴールデン・エレファント賞って知らないんですけど… と思って調べてみたら最近できた賞のようです。アメリカのいわゆるペーパーバック的な表紙や装丁がなかなか粋。

コカインの運び屋としてアメリカにやってきた日本人女性が、日本刀を使いこなすモンドという少年と出会い、様々なトラブルに巻き込まれる、という話。いわゆるハードボイルドです。著者がデスバレーに旅行に来て閃いた、とあとがきに書いてあったのですが、それにしては微に入り細に入りよく調べてあって、アメリカに住んでいる私からみても、この人ロサンゼルスで育ったハーフなんじゃないの? てくらいよく書けているなぁと思いました。なんか武器に関する話が妙に詳細なのはやはりあの兄の影響なんだろうか、などとちょっとニヤニヤしてみたり。展開に勢いがあって、エンターテイメント好きな私は最後まで楽しく読めました。

読んでいて思ったのは、全体的に細切れ感が強いなぁ、ということ。多分、アメリカという舞台を説明するための情景描写や説明の割合が多すぎたんじゃないかとおもいます。まぁ、私がアメリカに住んでいるからそう感じたのかもしれません。それとの対比なのかもしれませんが、逆に、人物の心の動きのほうが十分描ききれてない感じもしました。展開は楽しめたけど、いまいち感情移入できなかったのはその辺にあるのかもしれません。

最後の方のキーワードに「西へ」というのがあったので、もし続きがあるなら西海岸から海をわたって日本でさらなる真相に迫ったら面白いな〜なんて勝手に思いました。ハードボイルドが好きな方にはおすすめの本です。

Written by Kei

July 13th, 2013 at 8:40 pm

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虐殺器官 (伊藤 計劃 ハヤカワ文庫JA)

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前々から気になってた本。Kindleストアに並んでいるのを発見して購入。

舞台は今より少し未来。なぜか彼の訪れる国々では内戦や虐殺が巻き起こる、そんなジョン・ポールと呼ばれる謎の人物を、アメリカの情報部隊に所属する主人公が追いかける話。久しぶりにどっしり重厚な本を読みました。後頭部が割れて脳がはみ出している少女と腸が飛びでた少年が何度も出てきてちょっとしつこいけど、よく練られた緻密な舞台設定と、予想のつかない話の展開がとても面白かったです。でもこれ、読む人を結構選びそうだな。亡国のイージスとか、そのへんのミリタリー系のものが好きな人は好きかも。

毎日少しずつ読んでたら読み終わるまで途方もなく時間かかって、最初の方忘れそうになった。まとめてガガッと読むのがおすすめです。

Written by Kei

April 25th, 2013 at 10:40 pm

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掏摸(スリ) (中村 文則 河出書房新社)

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おかんが旅行に持ってきてた本。文字が詰まってなくて余白が多かったので一気に読めそうと思い勢いで読んでみました。とりあえず思った通りすぐ読めた。それにしても、図書館で借りた本海外に持ってくるなんて強者だよなぁ。

まあなんというか、ざっくりいうと後ろ暗い人たちのお話。ハードボイルドっぽいのかなと思ってたら案外そうでもなくて、激しい内容の割には淡々と物語が進んでいく感じです。オチはどうなるのかなと思って読んでたけど最後の展開には若干びっくりしました。結構面白かった、けど、なんだろこの微妙なモヤモヤ感。

俺は多くの他人の人生を動かしながら、時々、その人間と同化した気分になる。彼らが考え、感じたことが、自分の中に入ってくることがある。複数の人間の感情が、同時に侵入してくる状態だ。お前は、味わったことがないからわからんだろう。あらゆる快楽の中で、これが最上のものだ。

面白いなと思った悪の親玉のセリフ。

ちなみに、主人公が小さい頃によく見た蜃気楼の向こうに浮かぶ塔、というくだりでは、ベルセルクという漫画を思いださずにはいられませんでした。ただ、この作品の塔の意味はいまいちよくわからなかったです。

Written by Kei

March 24th, 2013 at 9:03 pm

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今朝の春 ― みをつくし料理帖 (高田 郁 時代小説文庫)

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チビを風呂に入れたあと、そのまま風呂でのんびりするときだけ読むようにしているみをつくしシリーズももう第四弾。ここまでくるとストーリーの何を話してもネタバレになりそうで、うかつに話ができないのがつらいところ。今回の料理は、ははきぎ飯(とんぶりご飯)、里の白雪(かぶら蒸し)、ひょっとこ温寿司、寒鰆の昆布締めの4つ。最後の寒鰆の昆布締めは生食できる鰆が必要だから、食べるには岡山にいかなきゃならなそう。あ〜、食べてみたい。

Written by Kei

March 9th, 2013 at 8:16 pm

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のぼうの城 (和田 竜 小学館文庫)

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Kindleで購入。夜、チビを寝かしつけている間だけちょこちょこと読み進めて読み終わりました。

ストーリーはとても面白かった。でも、ただ文の塊がポンポンと並んでいるような感じでいまいち読んでて流れに乗りきれない、そんな印象を受けました。あと、「現代では」とは「筆者が訪れた」とか、そういうくだりは個人的には要らないかな。

それから、Amazonの書評にもいくつか書いてあったけど、のぼう様の描写が少なくて人となりがいまいちわかりづらい、という印象はありました。史実に忠実に、という感じで書いたのかな。せっかく面白いキャラクターなので、もっと盛ってくれても全然いいのに。

映画化されていて、予告を見た感じとても面白そう。機会があったら見てみたいです。

Written by Kei

February 17th, 2013 at 7:38 pm

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想い雲 ― みをつくし料理帖 (高田 郁 時代小説文庫)

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料理帖シリーズ第3弾。今回のメニューは「う」尽くし、鱧の葛叩き、菊花雪(ヒラメのとろろがけ)、焼き柿。3冊読んだらぐるっと季節が一回りして、1作目に出てきた茶碗蒸しがまた出てきました。

展開は割とベタなんだけど、いろんなことが次から次へと起こって、なんというか朝の連ドラ見ているような感じです。3冊読んでも次が楽しみと思えるのは、やっぱり飽きさせないうまさがあるんだろうなぁ。

Written by Kei

February 16th, 2013 at 10:47 pm

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花散らしの雨 みをつくし料理帖 (高田 郁 時代小説文庫)

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みをつくし料理帖シリーズ2作目。新キャラが何人か登場してますます面白くなってきました。そして、あいかわらず料理が実に旨そう。身悶えしつつ読みおえました。物語も料理も季節的ちょうど今くらいから春にかけて、というところ。今回は、ほろにが蕗ご飯、こぼれ梅(みりんの搾りかす)、なめらか葛饅頭、忍び瓜(胡瓜)、金柑の蜜煮、などの料理が登場しました。

トラブルにつぐトラブルで、それでもがんばってそれらをのりこえてようとしていく主人公の行く末と、次にどんな料理が出てくるのかが気になって、読むのが止まりません。これは7冊読みきるのも時間の問題っぽいです。

Written by Kei

February 3rd, 2013 at 12:08 am

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