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Hacienda Benazuza

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世界的に有名なシェフ、フェラン・アドリアのいる El Bulli (エル・ブジ)。スペインは Barcelona 郊外にあるこのミシュラン3つ星レストランは、現在、世界でもっとも予約が難しいレストランだそうです。Hacienda Benazuza (ハチェンダ・ベナスサ)は、この El Bulli の系列ホテルで、スペインの Sevilla 郊外、車で約30分のところにあります。ミシュランの格付けは2つ星。えぇ、行ってきました食ってきました :)

レストランはのんびり落ち着いた感じ。このホテルがリゾートホテルだからでしょう。肩肘張らずに、のんびりと食べれるのがとてもいいです。ワタシ達はアラカルテを頼んだのですが、アラカルテのメニューは、El Bulli の過去のヒットメニューから厳選されたものとのこと。それぞれのメニューに、どの年に El Bulli で発表されたか、というのが書いてあります。ん~、萌える!

まず、Cava (スペインのスパークリングワイン)で乾杯。すると、小さなアペタイザーが次から次へとやってきます。

左は、一番最初に出てきたマンゴーカクテル。ふわふわっとしたクリームが上にのってて、ふわっと、そしてふんわり甘い、なんともウマイ。これから出てくる料理に、いやがおうにも期待が高まります。真ん中は、にんじんのフライと、とうもろこしをすりつぶしたもの。にんじんはカリカリふわふわ、とうもろこしは、クスクスみたいな食感なのですが、とうもろこしのふんわりとした甘さが口に広がります。左は、ポップコーンのフライ。塩加減と味付けが絶妙。

左はナッツのトリュフ、シャンパンによく合います。真ん中は小魚のフライ。お魚は白魚みたいでした。小さいのにホクホクでした。右は、カリフラワーとラズベリーの串:) これはカリフラワーが確か揚げてあったと思うんですが、その食感が素晴らしかった。

左から、マシュマロ、オレンジのゼリー、生ハムとクラッカー。マシュマロはナッツ風味で、甘くなくむしろおつまみ風味。口に入れると溶けます。オレンジのゼリーは、オレンジの酸味とゼリーのコンビネーションがいい感じ。オブラートで包んであって、見た目もとてもキレイです。生ハムはおいしかった~。クラッカーは立体的に見えますが、中が空洞です。皮がホントに薄くてパリパリ。

左はオリーブ。アペタイザーの中で一番驚いたのがこれ。このオリーブ、口に入れるとなんとするっと溶ける! かなり長期に渡って漬けてある、とのことです。これはすごかった。右は、アスパラのてんぷらウニソース。てんぷらがカラッとあがっているのはもちろんのこと、ウニのソースが、きめ細やかな味わいで絶品でした。

ようやくアペタイザー攻撃が終わり、アラカルトのメニューが届き始めます。これは、ガーリックのスープ。あらかじめクリームの入っている器に、あつあつのガーリックスープを目の前で注いでくれます。これがとんでもなく美味。メニューを見たとき、これが一番年度が古かったので、長い間存続している=それだけうまいんだろう、とおもって頼んでみたのですが正解。ここにきたら、ぜひ試してください。

めぐちんは、アスパラのサラダ。マヨネーズがしつこくなくてとてもおいしい。素材のよさを味わえます。

メインは、ラムのオレンジソース。柔らかで臭みが全然なく、ラムのおいしさだけが凝縮された感じです。オレンジソースは重くなく、ほんのちょっぴり甘めで、これがまた相性抜群でした。

めぐちんのメイン、タルボットとアーチチョーク。上品な白身のお魚、皮はカリカリ、白身はふわっとしています。

デザート、フレッシュマンゴーとチーズ。マンゴーの皮が薄く薄く切って揚げてあって、その中にひんやりとしたクリームチーズが挟まったデザートです。ソースは、ブルーベリーだったかな。薄いのにマンゴーの味がしっかりしてて、とてもおいしいデザートでした。

めぐちんのデザート、暖かいチョコレートとマンゴーシャーベット。上品な甘さのあったかいチョコレートと、つめた~いマンゴーアイスのコンビネーションは、チョコレート好きにはたまらないでしょう。

デザートのときも、小皿が付いてきました。左はオレンジのちっちゃいシャーベット。小さな小さなオレンジを丸ごとくりぬいて、シャーベットが入ってます。甘酸っぱくておいしい。右はヨーグルトのクレープ。粉末状に見えるヨーグルトが、口に入れるとしゅわっとなります。とても軽い感じ、不思議です。

食事のときに選んでもらったリオハ地方の赤ワイン。割とフルーティで香りも複雑、カリフォルニアワインに味が似てる気がしました。いいワインでした。

夜8時の予約で、すべて食べ終わって店を出たのが12時過ぎ。なんとも贅沢な時間、贅沢なディナーを過ごさせてもらいました。話によると、ここは朝ごはんがまた格別らしい。このレストランを本当に楽しむなら、2泊くらいここに泊まって、おいしいご飯を食べて、のんびり過ごすのがベストだそうです。事実、お客さんは私たち以外はみな宿泊客のようでした。ベストのシーズンは春か秋、夏は暑すぎるとのこと。次、機会があったら、ぜひここに宿泊して、贅の限りを尽くしてみたいところです。

Written by Kei

April 24th, 2006 at 8:32 pm

Posted in Gourmet

6 Responses to 'Hacienda Benazuza'

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  1. おいしそうだねえ。
    12時過ぎでどうやって帰ったの?

    naoyukiono

    25 Apr 06 at 4:20 pm

  2. 行きも帰りもタクシーですがな。

    kei

    26 Apr 06 at 9:34 am

  3. ちなみに、日本でもエルブジで働いてた山田シェフという人がいます。

    デ・メルカドというお店をやってます。
    http://www.shunkoutei.com/mercado.html

    naoyukiono

    13 Jun 06 at 4:36 pm

  4. はじめまして。今週末からスペインに行くのですが、セビージャから近いこのHacienda benazuzaに夕食に行ってみようと思っているのですが、予約されましたか?それは何日前くらいですか?・・・そして召し上がったアラカルテはおいくら位だったのでしょうか・・・?イキナリの質問で申し訳ないのですが、ぜひぜひ教えて下さい。宜しくお願いします!

    あめちゃん

    20 Jun 06 at 6:25 am

  5. 今調べてみました。値段はタックス込み2人で286ユーロ、予約は半月くらい前に、メールを書いたら取れました。

    セビーリャの街からいくなら、時間に余裕を持っていくことをお勧めします。行きは帰宅ラッシュもあって、相当道が混みます。

    夕食にだけ行くなら、帰りのタクシーは前もって用意しておいたほうがいいです。ついたときにお店にいえば、手配してくれます。

    kei

    21 Jun 06 at 3:11 pm

  6. 有難うございました~!!実は一昨日辺りに予約できるのかどうかをメールで聞いたら「予約は必要はない」みたいな返事だったのです。?なのでまたメールしてみますが、明日には日本を出るので間に合わないかな~。取り急ぎ、お礼まで。

    あめちゃん

    22 Jun 06 at 4:20 am

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