diary

星を継ぐもの (ジェイムズ・P・ホーガン 創元SF文庫)

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年が明けてそうそう、いきなりというかまぁとうとうというか風邪を引きまして、家にこもりきりという実に寂しい正月を過ごしてました。頭が回らないので生産的なことは何一つできなかったのですが、逆に本を読もうと割りきって、前から読みたいと思っていて最近Kindle化された「星を継ぐもの」を読んでみました。

月で見つかった正体不明の宇宙服を纏った死体が、実は5万年も前のものだった、というところからはじまるSF小説です。なぜ5万年も前の人の死体が月にあるのか… から始まる壮大な話の展開と謎解きがとても面白い。あちこちで勧められている理由がわかります。それにしてもまぁ何がすごいって、これが70年代に書かれているのに、今読んでも全然遜色が無いということ。そんなこといったらアシモフやクラークは50年代から書いてるじゃないなんて無粋なツッコミは無し、ということで。

そういえば、作品中で月で死体を発見したのは確か2029年とか書いてあった気がするんですが、それってあと14年ってことよねぇ。70年台から見た2029年は月面基地ができて月と地球との間を人が頻繁に往復すると予想してたんですねぇ。予想よりだいぶ遅れているような気がして、人類の未来はこのままで大丈夫かいな、という漠然とした不安を本を読んでいて感じました。

Written by Kei

January 6th, 2015 at 7:53 am

Posted in Book

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