diary

願わくば、もう1年早く。

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毎年この時期になると、春休みを利用して、日本から学生さんがシリコンバレーを見にやってきます。何度かJTPAのシリコンバレーツアーを手伝ったこともあって、私のところにも会社を見せてほしい、シリコンバレーの話を聞きたい、という方が結構訪れます。今年も、既に何組かにお会いしました。

学生のうちに見聞を広めよう、というのは実にすばらしいことだし、仲間でチームを組んで、シリコンバレーの会社に勤めている人を調べあげて突撃していくのは、とても自発的で本当に頭が下がります。私が大学生の頃は、ただ遊ぶのに夢中で、そんなめんどくさいこと考えもしませんでした。

しかしながら、やってくる学生さんたちは、ほぼ100%、4月に就職を控えて、卒業を前にした方々ばかりです。そして、私が聞く限り、結構な割合で「アメリカで働くのは楽しそうだなぁ」という感想を残して帰ります。まだ20代前半、いくらでもやり直しがきくとはおもいますが、それでも、日本の会社に一度就職してしまうと、なかなかそこを飛び出して違うことをやろうとするのに、かなりのエネルギーを必要とするのもたしかです。日本で就職して日々の仕事に負われているうちに、いつしかアメリカにいこうという情熱を失ってしまう人も実際多いんじゃないかと思います。

なもんで個人的には、願わくば、もう1年早く、就職を含めた進路にまだ変更がきくうちに、ここを見に来てもらえればなぁ、と思います。そうすれば、もし、シリコンバレーを見て、ここで本当に働きたいなと思ったとき、留学するなり、アメリカに来やすい日本の会社に就職先を絞るなり、いくらでも対策を立てることができるからです。もし、あなたが学部の2年生、3年生、もしくは修士1年生の方で、アメリカの会社を見てみたい、アメリカで働いてみたいとちょっとでも考えている方がいたら、今が動くときです。この辺を案内するとか、仕事とか生活の話とかしか、その程度のことしか私にはできませんが、できる限りのことはお手伝いしますよ。

Written by Kei

March 19th, 2010 at 2:24 pm

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