上と外 (恩田 陸 幻冬舎文庫)
まず何が驚いたって、薄くてすぐに読み終わりそうだなと思って手にとって読み始めたら、実は全6巻に渡る大作だったってこと。知ってたら手を出さなかったよ。私が読んだのはずいぶんと前の文庫版で、今の文庫はどうやら上下巻らしい。さぞかし1冊が厚いことでしょう。
次に驚いたのが内容。読み始めてすぐは、あ〜こりゃ男と女がほれたはれたくっついた離れた巻き込まれた、的な話かと思ってたのですが、(旧)1巻の終わりでまさかの急展開に。気になる人はアマゾンの書評でも見てくれればわかりますが、なんじゃこりゃ〜! という展開になります。ま、でも、読む気があるなら、せっかくならなにも見ずにまず読んで、私と同じところで吠えて欲しいところです。
展開がめまぐるしいものの話はとても面白いので、続きが気になって、結局1週間弱で6冊読みきりました。文字がみっちり詰まっている感じではないので、心地良くスラスラ読めると思います。作品は全部書き下ろしで、のべ1年がかりの作品とのこと。