シアター! (有川 浩 メディアワークス文庫)
日本の本屋の新刊コーナーで見かけて買って、帰りの飛行機の中で読みました。著者は図書館戦争書いた人です。
弟が主宰している経営の立ち行かない劇団に、兄が条件付きでお金を出してくれるのですが、その条件というのが、「2年でこの借金の300万を劇団の収益で返さなかったら劇団を解散しろ」という厳しいもの。劇団員全員と、お金を出した当人の兄も一緒になって、劇団をなんとか収益の出るような体質に変えようとがんばりはするのですが… というお話。
もともとがライトノベル出身の作家ということで、著書はどれも内容が薄っぺらい、という評価をよく見かけるのですが、少なくともこの本は全然そんなことないんじゃないかな。演劇の取材も随分としたみたいで話もリアリティも十分あるし、内容もとても面白かったです。
そういや、新卒の同期で劇団やるからって会社やめたやつがいたなぁ。まだ元気にやってるのかしら?