運転免許の取得

SSN の次に欲しいアイテムは、運転免許(Driver’s License)です。これは、車を運転するために必要なのはもちろんのこと、日本と同様に、身分証明するもの(ID)としてよく使われるからです。事実、日常生活で一番よく運転免許証を使うシーンは、お酒を買うとき(スーパーでも、飲み屋さんでも)に自分が21歳以上であることを証明するときです。それ以外でも、銀行で、クレジットカードを使うとき、などなど、IDとして運転免許証を使うシーンは日常生活で結構あります。

ID の本来の定義は、顔写真入りの自分の身分を証明する書類、のことで、運転免許証やパスポートなどが該当します。しかしながら、アメリカでは ID=運転免許証というのが一般的で、それ以外を ID として受け付けないところも多々あります。紛失の危険を考えるとパスポートを ID として携帯するのは少々危険ですし、運転免許証のほうが小さくて持ち運びも便利なので、ぜひとも早めに入手したいところです。事情があって運転免許を取得できない人は、身分を証明するための ID Card というものを発行してもらうことができます。もちろんこれは免許試験無しで取得することができます。

ここから先は、カリフォルニア州での私の経験をもとに説明します。

アメリカでは、各州にある DMV(Department of Motor Vehicles) というところで、運転免許の発行や自動車の車両登録などをやっています。運転免許はカリフォルニアの場合、7割あたれば合格の3択ないしは4択の筆記試験と、正味10 分、DMVのまわりをぐるぐるっと回る実地試験とに合格すればもらえます。試験に必要なものは、身分証明書、写真、SSN などです。詳しくは、DMV のサイトを参照してください。カリフォルニア州の場合は、こちらに載っています。

筆記試験は日本語版のものも用意されていて、問題をもらうときに「日本語のをください」というともらえます。この日本語版、実はパターンが2,3種類しかないようで、これまでの過去門に目を通しておくと、それだけで簡単に受かります。過去門は、日本食スーパーや日本食料理屋さんなどで無料でもらえる、日本語ガイドなどのブックレットに載っています。受付で試験問題をもらって、喫煙コーナーみたいなところで適当に問題を解いて、その場で採点してくれて、すぐに結果がわかります。

筆記試験に受かると、実地試験の申し込みをします。大抵は別に日になります。実地試験は回るコースが確実に同じなので、知っている人に同乗してもらって2,3回コースを練習すれば、日本で車を運転したことある人ならば、ほぼ100%受かります。試験は100点からの減点法で、確か70点以上で合格です。唯一、覚えておいたほうがいいのは、「Three Point Turn」というもので、これは、なんのことはなくて、狭い道で Uターンするときに、一度バックして切り返す、というだけのことです。実地試験は、3回まで挑戦することができます。

試験に合格すると、その場で仮の運転免許証が発行されます。数週間すると、ちゃんとした運転免許証が届きます。運転免許の取得に必要なお金は、試験料込みで 26ドル(2006年10月現在)です。安いですよね。

[参考リンク]

運転免許の取得」への1件のフィードバック

  1. kei 投稿作成者

    知人が最近、カリフォルニアで運転免許を取ったのですが、試験に受かってから1週間ほどで、本物の免許が届いたそうです。ワタシの時は数ヶ月待ったので、最近はプロセスが随分と早くなったのかもしれません。

    アメリカ市民じゃない人が免許を取ると、その身元の確認のために DMV が移民局に問い合わせる、というような話を聞いたことがあります。そのプロセスが、異常に長い、とも聞いたことがあるので、ひょっとしたら、そのプロセスそのものが無くなったか、もしくは、とんでもなく改善されたのかもしれません。全部、憶測の範囲なんですが… なにはともあれ、すぐにくるというのはうれしいことですね。

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