住所の表記

アメリカの住所の表記は、日本の表記とはだいぶ違います。たとえば、アメリカの住所には「何丁目」という概念がありません。アメリカの住所は、「どの州の」「どの町の」「どの道の」「何番目」という情報で構成されています。表記方法は、日本とは逆順で、細かい単位から書いていきます。

たとえば、Google 本社の住所は、以下のように表記されます。

1600 Amphitheatre Parkway
Mountain View, CA 94043

ここで、1600 は番地、 Amphitheatre Parkway は通りの名前、Mountain View は町の名前、CA は州の名前、94043 は郵便番号になります。この方法で、アメリカ中のすべての住所が一意に特定できます。なぜなら、アメリカでは、基本的にどの住所も必ずどれかの通りに面していて、そして、すべての通りに名前がついているからです。

番地は基本的に、通りにそって順番に振られています。たとえば、自分が Google を探していて、自分が今 Amphitheatre Parkway という通りにいたとして、目の前正面の建物の番地が 1500番地、その右の建物が 1510 番地だったとすると、1600番地は、もう少し右側に行けば必ず見つかります。それから、番地は、通りをはさんで必ず片側が奇数、片側が偶数になっています。なので、通りのどちら側に目的の建物があるかどうかは、通りにある他の建物の番地を見ればすぐにわかります。とても合理的です。慣れると、住所から目的地をすぐに見つけられるようになります。

自分の家の住所を訊かれるときに、たまに、「what’s the crossing street?」 といわれることがあります。主に、サービスの人(電話会社、ケーブル会社など) などが、実際に自分の家を訪れる必要がある場合です。これは、自分の家の住所の属する通りと交差する通りのうちで、どの通りが一番自分の家に近いか? という質問です。アメリカの住所の表記だと、長い通りはものすごくたくさんの番地を持つことになるので、一軒一軒番地を見ていくよりは、交差する通りをはじめに見つけて、それから番地を見ていったほうがその住所を早く見つけることができます。自分の家の crossing street は、調べて覚えておくと便利です。また、自分が今まで行ったことない場所(友達の家など)に行くときには、住所と一緒に crossing street を聞いておくと、見つけるのが楽になります。

蛇足ですが、自分の住所を伝える状況というのは電話口の場合が多く、アメリカの通りの名前はたまにとても難しいときがあり、何度言ってもなかなか相手に伝わらないことがあります。そういうときは、つづりを正確に伝える方法が役に立つと思います。

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