救急医療 (ER)

もし、緊急の医療処置が必要な場合、アメリカでは緊急外来 (Emergency Room、略してER) に行きます。日本でも人気の「ER」というアメリカのドラマのおかげで、ER の存在を知っている人も多いのではないかと思います。アメリカ国内で生命の危機に瀕した場合は、迷わず 911 に電話して、救急車を呼んでとにかく ER に行ってください。

アメリカでは ER は 「とりあえず24時間いつでもお医者さんが居て、診てくれるところ」 という認識が強く、日本の緊急よりも、普段の生活に身近なものです。アメリカの ER は日本とは違って、救急車以外からの患者も普通に受け入れていて、たとえば、スポーツやってて怪我した、とか、なんだかお腹が痛い、とか、そんな患者さんは、普通に自分の車に乗ってやってきます。いざというときに行くところに迷わなくてすむように、自分の家の近所のどこに ER があるか、一度調べておくといいと思います。ERは、大抵、大きな病院に併設されています。

実際に私が ER を利用したとき、どのような流れだったかを、参考までに書いておきます。

  • 車で ER に行く
  • ER の受付で、患者登録。当たり前ですが、大抵は患者本人ではなく、患者に付き添いの人が登録をします。
  • アシスタントの人が、患者の状況をチェック、応急処置
  • 先生が来るまで待つ
  • 治療
  • 後日、ERを利用したことを健康保険会社に連絡

ER のお医者さん達は、とにかく危険度の高い患者さんから治療をしていくので、しばらく大丈夫そうだと判断されると、手が空くまで、運が悪いと何時間もほったらかしになる場合があります。向こうはとりあえずプロです。まずは、お医者さんを信じて待ちましょう。私のときも相当待ってかなり腹を立てたのですが、そのとき、ホントに死にそうなくらい大怪我している人が運ばれているのを見て、「この人のほうがマジで先に治療が必要だわ」と、自分もしんどいのにも関わらず、腹を立てた自分をちょっと恥ずかしく思いました。

もし状況が本当に一刻を争う状況なのにお医者さんが来なかったら、遠慮しないで怒鳴り込むか、それでもだめなら、別の病院の ER に行くことを考えてください。

ER の難点は、とにかく、医療費がものすごく高い、ということです。ER にいくと、「あなたはここでの診療費を払う義務があります」という張り紙が必ず貼ってあり、ER の受付で患者登録をするときには、「私は診療費を払います」という書面にサインをさせられます。そうしなければならないほどに高いのです。アメリカでは医療保険は任意加入なのですが、余裕があるなら、ぜひ、ER をカバーしている健康保険に入ることをお勧めします。もし、もう医療保険に入っているならば、ぜひ一度、ER に行った場合、どの程度保険がカバーしてくれるのか、ER に行ったあと、どのように保険を申請するのか(7日以内に申請しないと無効、とか、結構細かく書いてあります)、というところを確認してください。ちなみに、アメリカでは救急車を呼ぶにもお金がかかります。

救急医療 (ER)」への2件のフィードバック

  1. yoshi

    はじめまして。アメリカのことについて調べていたらこちらにたどりつきました。
    ERのこと、私も以前アメリカに留学していたころ自分で911に電話し、救急車を呼んでERにいったのを思い出します。
    料金も本当に高くて。。救急車呼ぶだけで確か900ドルぐらいしたかと。。
    でも学校の保険で殆どカバーできたのでよかったですが。。
    話がそれましたが、いろいろとこのサイトには有益な情報があってびっくりです。
    来年アメリカに行こうと考えているので参考にさせていただきます!!(^^)

    返信
  2. kei 投稿作成者

    yoshiさん、はじめまして。

    アメリカで個人が破産する大きな理由の一つに、医療費が払えないから、というのがあるほど、アメリカの医療費はとても高いことで有名です。これはERに限ったことではありません。いざというときの保険はちゃんと考えおきたいところです。

    yoshiさんのアメリカ行きのお役にこのサイトが少しでもお役に立てれば幸いです。

    返信

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