diary

海賊とよばれた男 (百田 尚樹 講談社文庫)

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サンノゼ紀伊國屋の20%オフセールのときに購入。今まで気になってて、セールになってたので思わず買っちゃいました。本屋大賞受賞作。

太平洋戦争で社員以外すべてを失ってしまった石油販売の国岡商店のオーナー国岡鐵造が、勇気と情熱と人情で再び事業を復興させるお話。厚い義理人情が日本人の心に響く、まさに古き良き昭和な時代の話です。この話は出光興産とその創業者の出光佐三氏がモデルになっていて、ほぼ実際にあった話を元に書かれているらしく、実はその情報だけ読む前から知っていたので、「え、これほんとにこんなことあったの?この先どうなったの?」ととにかく先が気になって、読み始めたらあっという間に読み終わってしまいました。

面白い、うん、すごく面白い。それは間違いないんだけど、んーと、なんだろな、永遠の0のときも思ったんですが、時代背景とか事件とかものすごく綿密に用意されているのだけれど、それが消化しきれてなくて、なんか時系列に起こったことがぶつ切りに羅列されているだけという感じ。面白い歴史の教科書を読んでいるような印象を受けました。もっとトピックを絞って、流れるような展開になってたらもっと面白いのになぁ。じゃあお前書けるのかと言われたら書けないので、偉そうなことをいうな、っつー感じですが。

Written by Kei

January 29th, 2015 at 7:16 am

Posted in Book

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