中古車を買う

アメリカで中古車を買う方法は大別して2つ、一つは中古車ディーラーから買う、もう一つは個人売買です。日本に比べて、アメリカでは個人間での車の売買がとても簡単ということもあって、車の個人売買がとても盛んです。

中古車ディーラーと個人売買の利点欠点は以下の通りです。

中古車ディーラー

  • ある程度信頼できる
  • Warranty(保証)が付くことがある
  • 個人売買より値段が高い

個人売買

  • 中古車ディーラーから買うより安い
  • 売買の全ての責任は自分にある

ここでは、私の経験を元に、個人売買で車を買うということにポイントを絞って話を進めます。私がシリコンバレーで中古車を探すときには、主に以下の情報をチェックします。

  • 日系のコミュニティ誌(BaySpo など。日系スーパーや日系レストランで入手可能)のClassified (Classified = 売ります買います欄)
  • 日系のWebサイトのClassified (JinaBaySpo など)
  • 日系スーパーに貼りだしてある Classified
  • 新聞のClassified
  • Craigslist

私のお勧めは、日系の情報を中心に日本人から買う、というものです。日本人の人は車を大切に乗る人が多い、売る人がアメリカ人や中国人に比べてお金にガツガツしていない、日本語が通じるので便利だしちゃんと話が聞ける、などがその理由です。欲しい車が見つかったら、まず、Kelly Blue Book を見ます。アメリカでは、中古車の値段は、このサイトの値段を基準に取引されます。欲しい車が見つかったら、まず、ここでその車の市場価格を調べます。

次に、問い合わせをして車を見せてもらいます。車を見に行くときには、なるべく複数人で見に行くのをお勧めします。自分だけでは気がつかないところって、意外にたくさんあるものです。見せてもらったら必ず試乗して(もしくは運転してもらって)、ライト、ワイパー、タイヤ、ハンドリング、ブレーキなど、動かせるところは一通り試して、変なところが無いかチェックしてください。

車を見せてもらったときに、事故歴の有無、車の現状、メンテナンス状況なども同時に確認します。事故歴や車の現状の確認に自信がないときは、可能ならば、車に詳しい人に一緒に来てもらうのをお勧めします。無理ならば、売り手に、メカニックによる点検(Inspection)がされているかどうかを確認します。されていれば、メカニックによる点検報告書(Inspection Report)があるので、それで状況を確認します。それから、大きな事故歴は CarFax.com で車体番号(VIN)を入力すると確認することができるので、あわせて確認したほうがよいでしょう。

メンテナンスの状況は、売り手がメンテナンス履歴を持っていれば、それを見ることで確認できます。定期的に、オイル交換と定期メンテナンスがされているかを確認します。

それから、Smog Check がされているかを確認します。Smog Check とは、その車が排気ガス規制をクリアしているかをチェックするテストのことで、車の所有権を移すときに必ず必要になります。Smog Check は売り手側があらかじめ行って、車を引き渡すときに一緒に買い手に渡す、というのが通例です。Smog Check は、ガソリンスタンドなどで、30ドル~40ドルで行うことができます。ちなみに、Smog Check は、年に一度の車両登録の更新のときにも必要になることがあります。必要かどうかは、毎年届く更新のお知らせに書いてあります。

交渉がまとまれば、車の権利書(通称 Pink Slip)に、売り手と買い手がそれぞれ記入するところを記入して、サインして DMV (Department of Motor Vehicle = 車の登録や免許の交付などを行うところ) に持って行けば完了です。後ほど、自分がオーナーになった新しい Pink Slip が送られてくるので、それは大切に保管してください。

[参考リンク]

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